バンクーバーの不動産 Mini知識
これは賃貸住宅の広告の一部を抜粋したものです。
House for rent
Large 3 bedroom 3 bathroom house for rent
available Sept 1,2004. Double car garage 5 appliances,
huge yard, partly unfinished basement,
Master bedroom has en suite bathroom/walk-in closet,
two decks one off kitchen one off Master bedroom. . . .
日本語訳
賃貸住宅
3つのベッドルームと3つのバスルームのある大型賃貸住宅
これ以外に通常、独立したリビング、ダイニング、そしてキッチンがある
(書斎やファミリールーム、カフェルームのある場合もある)
バスルームとはバスタブとトイレが同室にあるもので、シャワーとトイレの
ハーフバスルームと区別されてフルバスルームとも言われている。
2004年9月1日から使用可能
2台分のガレージ(勿論屋根付き)
5つの電気器具類設置
冷蔵庫、調理オーブン(オーブンストーブ)、皿洗い機、洗濯機、乾燥機が設置
バンクーバーでは一般的に上記の電気器具の他にも、建物全体をコントロールする
エアコン(暖房のみ)と湯沸しボイラーは、建物に付随するものです。
最近では、これにビルトインの電子レンジが加わるケースもある。
広い庭 YardあるいはBackyardと言う。
基本的に表には面していなく、塀で囲まれた一家団欒の出来る、文字通り裏庭。
部分的に内装未完成の地下室
どうやら、地下室は居住者が自由に使用するというコンセプトの様で(経費節約?)
Unfinished(未完成)の地下室を持つ家が多いのですが、 そのまま物置にして
使ったり、内装を施してファミリールームやAVルームにしたり、 また、地下室を
独立させて(キッチン、バスルームを設ける)人に貸したりする場合もあります。
主寝室は続きのバスルームとウォークインクロゼット・主寝室とキッチンにデッキがある
後は住宅の所在地(時には防犯対策の為、詳細が書かれていない場合もある)
そして、最も重要な家賃と相手の連絡先(電話番号)が表示されています。
家賃の中には水道代や年に一度の庭の樹木の剪定等も含まれる場合がありますが、
芝刈りはテナントの義務です。
これらの情報が、この広告で読み取る事が出来るのです。
広告の中から、あらかじめ関心のある家をリストアップして、住所の分かる家は前もって
(バンクーバー市は前回の地図の通り、横が番号、縦が道の名前、そしてハウスナンバー
が分かれば、碁盤の目のように建物が建っているのでとても分かり易い)、週末、夫と一緒
に建物の外見と近所(街並み)を確認する為、車で探索に行くのです。
そして、其処で気に入った物件だったら相手に電話をして、内見が出来る日を約束します。
これが、賃貸住宅物件の探し方のプロセスです。
外見や街並みが気に入って、中を見ると水周りが古くて汚かったり、木々が鬱蒼としていて、
部屋が薄暗かったり、また、間取り等の使い勝手が悪かったり、、等々と、胸を躍らせて見に
行っても、がっかりして帰ってくる事も何度かありました。
そんな時気晴らしに、購入する気は全く無かったものの、売却の為の“Open House For Sale”
と看板が出ている家々の見学を楽しませてもらいましたが、様々な人々の生活感とセンスが漂う
インテリアを拝見出来るという、この貴重な経験は、私のインテリア・コーディネートのセンスに大
いに刺激を与えたくれたと思います。
そんな中で、一件、ナカナカ連絡が取れない物件がありました。
家のオーナーは香港在住の中国人、彼等は友人の中国人不動産業者にこの家の管理を一任
させていたのですが、実は、その彼が多忙な人物だったのでコンタクトが出来なかったのです。
やっとの事で内見の約束が出来て出掛けて見ると、私達の他に2〜3組の競争相手がいる
ではありませんか!(忙しいのでまとめてやっちゃおう、、、という魂胆だったのでしょう!)
50年以上も前に建った家の割には、内装を最近やり変えたのか、思っていた以上に新しく小
奇麗で、間取りも使い勝手がよく、その家にすっかり一目惚れしてしまった私は、競合相手の
反応が気になって仕方がありませんでした。
(単純だから業者の思惑通りの罠にはまったのかも、、、?)
そして、バックヤードへ行くと其処には、
ナント、ナント広告には記載されていなかったプールがあるではありませんか!
ハりウッドスターじゃないけれど(そんな大袈裟なプールではない!)、
“一生に一度で良いからプールのある家に住んでみた〜い!”
、、、、っと、もうすっかりグニャグニャの骨抜き状態、夢見る夢子さんの私でした。
何とも、恥かしい、、、、!
(しかし、
このプールは6年近く私達が住んでいた間、一度も使用された事がなかったのでした。
えっ!どうして? それは、、、、ヒ・ミ・ツ!!!
いえ、単に、維持費が大変なので観賞用のメンテナンスにしていただけの事です。)
余談ですが、プールの管理は本当に大変です。
メンテナンスは業者に依頼してやってもらっていたのですが、其れは気候の良い季節のみ、
雨の多いバンクーバーの冬場は、プールのカバーシートの上に溜まった水をポンプで
汲み出したり(時には凍っていた)、その上にへばり付いた落ち葉を掃除したり、、、、、
もう二度と(恐らくチャンスは無いでしょうが、、。)プールのある家には住みたくない!、、
と、その時、思ったのです。
勿体振って、その場での即答を避けて帰宅した私達。しかし、私は、他の競争相手に先取
りされては大変だと居ても立っても居られず、すぐさま夫に申し入れをするように頼んだら、
いとも簡単に商談は成立したのでした。(やっぱり、罠にはまったのかな?)
どうも他のカナダ人達にとっては、プールなどさほど珍しくも無かったようです。
これが、私達がお世話になった
“Angus Drive(道の名前で家の愛称)”My Lovely Houseとのなり染めです。